根拠がなくてもいい

世界で初めてアルツハイマー病に効く薬を発明した日本人がいるのですが、長い研究生活の中で何が一番大事だったのかといえば根拠のない自信なんだそうです。根拠のないというところがポイントで、裏付けのある自信だとロジックに打ちのめされるそうです。これは自分が持とうとしてる自己愛と似ている気がします。だれかと比較して優れてるから素晴らしいという根拠のある愛ではなく、自分はただただ素晴らしい、他人との優劣がどうであろうと自分は愛しい存在なんだという根拠のない自分自身の肯定感、これが自己愛だからです。最近は半グレ集団なるものが幅をきかせている社会になっていますが、平気で人を騙し、傷つけてしまう人は自己愛が欠如しているのではないでしょうか。自己愛が欠けている今の自分は、心の底から憎悪の感情が湧いてくるので犯罪の心理が理解できないわけではありません。彼らが闇に落ちてしまうのは、子供の頃から愛情をもらってこなかったために根拠のある自己肯定が育まれなかったからだと推測します。じゃあ、大人になってからどうすればいいかというと、自分で根拠のない自己肯定感を植え付けるしかないと思うのです。根拠のないものでいいので簡単です。自分はとにかく掛け値無しで素晴らしいんだ、実は愛されてる存在なんだと認めてしまうのです。初めはどうしても心のどこかで否定してしまうでしょうがいいのです。長い年月をかけて自己否定してきたので、焦らず、ゆっくり言い聞かせましょう。自己愛がないと人生の扉が開きません。諦めずに呪文のように無意識に思えるようになるまでトライしてみます。